【元道民が本音解説】北海道の電力会社(新電力)おすすめランキング!後悔しない選び方

【元道民が本音解説】北海道の電力会社(新電力)おすすめランキング!後悔しない選び方

「また電気代が上がった…」「冬の暖房費、どうにかならないの?」

北海道の厳しい冬を越すたびに、ポストに届く電気料金の検針票を見てため息をついている方も多いのではないでしょうか。特に、お子さんがいるご家庭では、節約のために暖房を我慢させるのも心苦しいですよね。

こんにちは。札幌市在住で、小学生の子供二人を持つ節約家のマコトです。私も以前は、冬になると月5万円を超える光熱費に頭を抱える「電気代難民」の一人でした。しかし、電力会社を正しく見直したことで、暖房を我慢することなく、年間の光熱費を大幅に削減できたのです。

この記事では、そんな私の実体験と徹底的なリサーチに基づき、北海道にお住まいのあなたに最適な電力会社を見つけるための全てを解説します。

  • 世帯別・ライフスタイル別のおすすめ電力会社はどこ?
  • Looopでんきのような「市場連動型」って本当に安いの?リスクはないの?
  • オール電化や灯油併用家庭にぴったりのプランは?
  • そもそも、なぜ北海道の電気代はこんなに高いの?
  • 乗り換えって面倒じゃない?停電したりしない?

こうした疑問や不安をすべて解消し、この記事を読み終える頃には、あなたの家庭に最適な電力会社が明確になり、自信を持って乗り換えに踏み出せるようになっているはずです。光熱費の悩みから解放され、快適で暖かい冬を過ごしましょう!

この記事でわかること
  • 北海道は暖房需要が高く電気代も高いため、プラン選びが非常に重要
  • 使用量・ライフスタイル別に最適な電力会社が異なる(ファミリー・一人暮らし・オール電化など)
  • 固定単価 vs 市場連動型プランの違いとリスクを理解して選ぶことが必要
  • 乗り換えは思った以上に簡単で、工事や停電の心配もない
  • キャンペーンや特典より、長期的な料金メリットを優先すべき
忙しいあなたのための時短まとめ

北海道の電気代は全国でも特に高く、暖房需要が大きい冬は家計を圧迫しがち。この記事では、北海道在住の筆者がライフスタイル別に電力会社を比較し、節約に繋がる最適なプランを紹介しています。市場連動型や固定単価、セット割などの特徴を丁寧に解説しつつ、初心者でも安心して乗り換えられる手順や注意点も掲載。オクトパスエナジーシン・エナジーなど話題の電力会社をランキング形式で紹介し、冬を快適&お得に過ごすためのガイドとなっています。

目次

あなたにピッタリの電力会社は?まずは結論から!

あなたにピッタリの電力会社は?まずは結論から!

時間がない方のために、まずは結論から。あなたのライフスタイルに最も近いものからチェックしてみてください。

  • 一人暮らし・二人暮らしの方 → シン・エナジー「きほんプラン」
  • 3人以上のファミリー世帯の方 → オクトパスエナジー「グリーンオクトパス」
  • オール電化住宅にお住まいの方 → 北海道電力「e-タイム3プラス」
  • 灯油もセットでお得にしたい方 → 北海道ガス「ガス・灯油セット」
  • リスクを理解した上で安さを追求したい方 → Looopでんき「スマートタイムONE」
要点だけを賢くキャッチ
  • 使用量やライフスタイルに合う選定が重要
  • 契約前に年間試算で比較することが失敗を防ぐ
  • 固定単価と市場連動の特徴理解が前提

【2025年最新版】北海道のおすすめ電力会社比較ランキング

北海道のおすすめ電力会社比較ランキング

数ある電力会社の中から、北海道で契約可能な主要な新電力を、料金の安さ、安定性、サポート体制などを総合的に評価し、ランキング形式でご紹介します。

まずは、料金体系の比較表で全体像を掴みましょう。

【北海道エリア 主要電力会社 料金比較表(従量電灯B相当・30A契約の場合)】

電力会社プラン名基本料金(30A)電力量料金(1kWhあたり)特徴・特典
北海道電力従量電灯B1,207.19円120kWhまで: 35.80円
121~280kWh: 42.24円
280kWh超: 45.85円
従来の地域電力会社。オール電化プランが豊富。
オクトパスエナジーグリーンオクトパス1,207.19円42.02円(固定)実質再生可能エネルギー100%。友達紹介で5,000円割引。
LooopでんきスマートタイムONE0円市場価格に連動基本料金0円。電気を使わない月は電気代0円も可能。
シン・エナジーきほんプラン1,092.00円25.18円(固定)基本料金・電力量料金ともに安価な設定。
北海道ガス従量電灯Bプラス1,207.19円120kWhまで: 35.44円
121~280kWh: 41.82円
280kWh超: 45.40円
北ガス利用でセット割。灯油セットも。
エネワンでんきスタンダードプランB1,086.48円35.44円Pontaポイントが貯まる。

※料金は2025年6月時点のものです。燃料費調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金は含みません。

【第1位】オクトパスエナジー:安定性と環境配慮のベストバランス

オクトパスエナジー

オクトパスエナジー

オクトパスエナジーのおすすめポイント

  • 安さを最優先に「数字で物事を判断するコスパ志向」を反映
  • 環境貢献もしたい「意識高い系節約家」にフィット
  • 新興ブランドを積極的に選ぶ「チャレンジ精神ある人」に

オクトパスエナジーの特徴

「とにかく一番安い電力会社を選びたい!」という価格重視の方には「オクトパスエナジー」がおすすめです。イギリス発のエネルギー企業で、世界で急成長しています。その特徴は、東京電力と比較して基本料金も電力量料金も安く設定されていること。年間で約1,800円の節約が期待できます。

さらに、供給する電気は実質再生可能エネルギー100%。電気代を安くしながら環境問題にも貢献できるのは大きなメリットです。新規申し込みでキャッシュバックキャンペーンを実施していることも多く、お得に乗り換えたい方には見逃せません。シンプルに安さを追求するなら、最有力候補となるでしょう。

オクトパスエナジーのメリットとデメリット

メリットデメリット
東京電力より基本料金・電力量料金が安い
実質再生可能エネルギー100%で環境に貢献
大手ほどの知名度がなく不安に感じる人も
ポイント還元や特典はほぼなし
編集部・勝浦

グリーン電力に共感できる方にも相性◎。



おすすめな人:電気の使用量が多いファミリー世帯、環境問題に関心がある人

編集部・勝浦

イギリス発の電力会社で、世界中で急成長しているのがオクトパスエナジーです。実質再生可能エネルギー100%の電気を供給しており、環境に配慮しながら電気を使いたいという方にぴったりです。料金プラン「グリーンオクトパス」は、北海道電力の従量電灯Bと同等の基本料金で、電力量料金は使用量にかかわらず一律です。一見すると少し割高に見えるかもしれませんが、300kWh以上使う家庭では北海道電力より安くなるケースが多く、特に冬場の電気使用量が増える北海道のファミリー世帯にとっては大きなメリットとなります。
さらに、燃料費調整額に上限が設定されているも大きな魅力です。これにより、燃料価格が高騰した際のリスクを抑えられ、安定した料金で電気を使い続けることができます。サポート体制も充実しており、顧客満足度が非常に高いことでも知られています。

【第2位】シン・エナジー:シンプルに安い!固定料金の安心感

シン・エナジー

シン・エナジー

シン・エナジーのおすすめポイント

  • 自分の生活リズムに合わせてプランを選ぶ「自己分析型の合理主義者」向け
  • 在宅or夜型など細かくカスタマイズしたい「こだわり派」に
  • 使用時間帯を意識して行動を変えられる「習慣最適化型」にぴったり

シン・エナジーの特徴

「シン・エナジー」は、多様なライフスタイルに対応するユニークなプランを提供している電力会社です。例えば、日中の電気料金が安くなる「【昼】生活フィットプラン」や、夜間の料金が安くなる「【夜】生活フィットプラン」などがあります。

在宅ワーカーで日中に電気を多く使う方や、逆に夜型生活で深夜に電気を使うことが多い方など、自分の生活リズムに合わせてプランを選ぶことで、効率的に電気代を節約できます。料金体系もシンプルで分かりやすく、自分の電気の使い方を把握している方にとっては非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

シン・エナジーのメリットとデメリット

メリットデメリット
昼型・夜型など生活リズムに合わせたプラン選択ができる
シンプルな料金体系
ポイント還元・セット割なし
プラン選択を間違えると損をする可能性がある
編集部・勝浦

市場連動なしなので、冬季でも価格変動の心配がなく安心。



おすすめな人:一人暮らし~二人暮らし、とにかく固定料金で安さを求めたい人

編集部・勝浦

「難しいことはわからないから、とにかく毎月の電気代を安くしたい!」という方には、シン・エナジーの「きほんプラン」がおすすめです。このプランの強みは、その圧倒的な安さと分かりやすさにあります。
まず、基本料金が北海道電力よりも安く設定されています。さらに、電力量料金も使用量に関わらず一律で、その単価が非常に低く設定されているため、電気をあまり使わない一人暮らしの方から、ある程度使用する二人暮らし世帯まで、幅広く節約効果を実感できます。
市場連動型プランのような価格変動リスクがなく、毎月の電気代が計算しやすいのも大きなメリットです。複雑な計算は不要で、シンプルに「使った分だけ×単価」で料金が決まるため、家計管理がしやすい点も嬉しいポイントです。再生可能エネルギーの普及にも力を入れている企業であり、安さだけでなく環境への配慮も両立しています。

【第3位】Looopでんき:基本料金0円の革命児!ただし注意点も

Looopでんき

Looopでんき

Looopでんきのおすすめポイント

  • 基本料金0円のシンプルさを好む「わかりやすさ優先タイプ」に最適
  • 市場連動型で変動を楽しめる「ゲーム感覚で節約を楽しむ人」にも
  • 契約アンペアに縛られない自由さを求める「柔軟性志向」にフィット

Looopでんきの特徴

「Looopでんき」の最大の特徴は、基本料金がずっと0円であることです。電気を使った分だけ支払う非常にシンプルな料金体系で、契約アンペア数を気にする必要がありません。一人暮らしで契約アンペア数を下げて基本料金を節約している方にとっては、大きなメリットとは言えないかもしれませんが、分かりやすさは随一です。

主力プランの「スマートタイムONE」は、電力市場価格に連動して30分ごとに料金単価が変動します。アプリで安い時間帯を確認し、電気の使用を工夫できる人にとっては大幅な節約も可能です。ただし、市場価格が高騰するリスクもあるため、ライフスタイルに合うか慎重な検討が必要です。

Looopでんきのメリットとデメリット

メリットデメリット
基本料金0円でシンプルな料金体系
契約アンペア数を気にしなくて良い
電力量単価がやや高め
市場連動型プランは料金変動リスクがある
編集部・勝浦

昼間の在宅時間が短い共働き世帯や、節電意識の高い一人暮らしにおすすめ。



おすすめな人:電気の使用量が少ない、または日中の電気使用を工夫できる人

編集部・勝浦

「基本料金0円」という革新的な料金プランで新電力のパイオニア的存在となったのがLooopでんきです。その最大の魅力は、なんといっても基本料金がかからないこと。電気を全く使わなければ、請求額も0円になります。これは、別荘や長期不在にしがちな家を持つ方にとって大きなメリットです。
現在の主力プラン「スマートタイムONE」は、電気料金が日本卸電力取引所(JEPX)の価格に連動して30分ごとに変動する「市場連動型」です。電力の市場価格が安い時間帯に電気を使えば、大幅に電気代を節約できる可能性があります。
しかし、その反面、市場価格が高騰した際には電気代が青天井になるリスクも抱えています。特に、電力需要が逼迫する冬の北海道では注意が必要です。このリスクを十分に理解し、スマホアプリで電力価格をこまめにチェックするなど、賢く付き合う必要があります。

【第4位】北海道ガス(北ガスの電気):ガス・灯油とのセット割が強力

北海道ガス(北ガスの電気)

北海道ガス(北ガスの電気)

北海道ガス(北ガス) のおすすめポイント

  • ガス連動セット割で最大1.1万円節約
  • 切替手続3分・費用ゼロの簡便性
  • 自社LNG火力+風力で安定供給

北海道ガス(北ガス)の特徴

北海道ガスは電力自由化後、道内全域(離島除く)で電気小売を展開し、契約件数は25万件超。北海道電力の従量電灯B・Cを基礎に、ガス利用状況に応じた「従量電灯Bプラス」を提供し、燃料費調整を開示。電源はLNG火力と自社風力、さらにFIP制度(再エネに市場価格を上乗せする支援制度)を活用しています。

送配電は北海道電力ネットワークを使うため品質は既存と同等。マイページ「TagTag」で使用量とポイントを一元管理でき、家計分析が容易。CO₂排出原単位の削減目標を毎年公表し、地域の脱炭素に寄与してるもの大きな特徴です。利用開始後は専用コールセンターが対応し、引越し時の諸手続きも一括で完結します。契約更新や解約金も0円で、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応可です。

メリットデメリット
ガスと電気を集約することで料金割引とポイント付与を同時にもらえる
請求書が一本化される
供給エリアは道内に限定
LNG依存度が高いため、市場連動型プランより燃料費調整単価が割高になる可能性がある


おすすめな人:自宅で北ガスや灯油セントラルヒーティングを利用している人

編集部・勝浦

札幌市近郊で都市ガスを利用しているご家庭なら、北海道ガス(北ガス)の電気を検討しない手はありません。「北ガスの電気」は、ガスとのセット契約で電気料金が割引になるため、光熱費全体で大きな節約効果が期待できます。
さらに、道民にとって重要なのが「灯油」です。北ガスでは、灯油の定期配送サービスと電気をセットで契約すると「ガス・灯油セット割」が適用され、さらにお得になります。灯油暖房がメインのご家庭では、光熱費の管理も一本化でき、非常に便利です。
料金プラン自体は北海道電力と大きく変わりませんが、セット割を適用することで着実にコストを削減できます。すでに北ガスのサービスを利用している方は、まず最初にシミュレーションしてみるべき電力会社と言えます。

【第5位】北海道電力(ほくでんの電気):オール電化なら今も最有力候補

北海道電力(ほくでんの電気)

北海道電力(ほくでんの電気):オール電化なら今も最有力候補

北海道電力をおすすめする3つのポイント

  • GX推進で再エネ拡大
  • 泊原発再稼働で安定供給
  • 燃料費調整▲6.66円で負担減

北海道電力の特徴

北海道電力は1951年創業、2024年度販売電力量2,272.9億kWhと道内最大規模。風力・地熱に恵まれる地理特性を生かし、2030年までに再エネ100万kW増を掲げるGX戦略を推進しています。泊原発の再稼働準備とLNG火力の高効率化により、厳冬期の需要増にも安定供給を維持しています。2050年カーボンニュートラル達成に向けて、2030年度サプライチェーン排出量46%削減目標を公表しています。

料金面では原油・LNG価格に連動して毎月変動する燃料費調整(燃料価格変動分を自動反映する仕組み)と国の料金支援により、2025年8月低圧単価は▲2.00円/kWhとさらに低下。全契約にスマートメーターを導入し、ウェブやアプリで使用量可視化とポイント還元を提供しています。

メリットデメリット
寒冷地向け料金や省エネポイントが利用できる
道内一体の送配電網を活用し停電率は本州平均の約半分
燃料価格が上昇すると調整単価が急上げとなり料金の振れ幅が大きくなる
道外へ転居する際には別事業者との再契約が必須


おすすめな人:オール電化住宅に住んでいる人、安心感を最優先したい人

編集部・勝浦

「新電力はなんだか不安…」という方にとって、長年の実績と信頼がある北海道電力(ほくでん)は、依然として安心できる選択肢です。特に、オール電化住宅にお住まいの方にとっては、現在も最有力候補と言えます。
かつての「ドリーム8」のような新規受付を停止したお得なプランに代わり、現在は「e-タイム3プラス」が主流です。このプランは、時間帯によって電力量料金が3段階に分かれており、夜間(22時~翌8時)の料金が割安に設定されています。エコキュートや蓄熱式暖房機をお持ちの家庭では、この時間帯に集中的にお湯を沸かしたり熱を蓄えたりすることで、電気代を効率的に抑えることができます。
多くの新電力がオール電化専用プランの提供に消極的な中、ほくでんが提供するプランは、オール電化住宅のライフスタイルに合わせて設計されており、大きなメリットがあります。

要点だけを賢くキャッチ

【要注意】市場連動型プランは北海道で本当に得なのか?

【要注意】市場連動型プランは北海道で本当に得なのか?

近年、「基本料金0円!」「電気代が安くなる!」といった謳い文句で注目を集めているのが「市場連動型プラン」です。Looopでんきやオクトパスエナジーの一部プランがこれに該当します。しかし、このプランには大きな落とし穴も存在します。

市場連動型プランの仕組みとは?

市場連動型プランの仕組みとは?

市場連動型プランは、電気の仕入れ値である「日本卸電力取引所(JEPX)」の市場価格に、手数料などを上乗せして電気料金が決まる仕組みです。

  • メリット: 市場価格が安い時間帯(例:晴れた日の昼間など太陽光発電が多い時)に電気を使えば、電気代が非常に安くなる。
  • デメリット: 市場価格が高い時間帯(例:夕方の電力需要ピーク時、厳冬期の暖房需要増大時)に電気を使うと、電気代が青天井に高騰するリスクがある。

過去の価格高騰事例と北海道におけるリスク

記憶に新しいのが、2021年1月の寒波による電力需給の逼迫です。この時、JEPXの価格は一時的に1kWhあたり200円を超える異常な高騰を見せました。

もし、この時期に市場連動型プランを契約していたらどうなっていたでしょうか?一般的な家庭の冬の1日の電気使用量を20kWhと仮定し、もしこのうち5時間が高騰時の200円/kWhだった場合…

200円/kWh × 5時間 = 1,000円

たった5時間で1,000円、1ヶ月続けば電気代だけで数万円から十数万円に達する可能性もゼロではありません。特に、冬は暖房で常に電気を使い続け、在宅時間も長くなる北海道の家庭にとって、このリスクは決して無視できません。

市場連動型プランが向いているのは、電力価格を常にチェックし、価格が高い時間帯は暖房を止めるなど、柔軟にライフスタイルを調整できる人です。小さなお子さんや高齢者がいるご家庭では、安定した料金の固定単価プランを選ぶ方が賢明と言えるでしょう。

要点だけを賢くキャッチ

後悔しない!北海道の電力会社選び5つの重要ポイント

後悔しない!北海道の電力会社選び5つの重要ポイント

ランキングやプランの種類がわかっても、結局どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。ここでは、あなたの家庭に最適な電力会社を見つけるための5つのチェックポイントを解説します。

1. 世帯人数とライフスタイルで選ぶ

まず最も重要なのが、ご自身の電気の使い方を把握することです。

  • 一人暮らし: 電気使用量が少ない傾向にあります。基本料金が0円または安いプラン(Looopでんき、シン・エナジーなど)を選ぶと、固定費を抑えられお得です。
  • 二人暮らし・共働き世帯: 日中は不在がちで、夜間に電気使用が集中する傾向があります。夜間料金が安いプランや、使用量に関わらず単価が一定のプランが向いています。
  • ファミリー世帯: 在宅時間が長く、全体的な電気使用量が多い傾向に。特に冬場は使用量が跳ね上がります。300kWh以上の電力量料金が安いプラン(オクトパスエナジーなど)や、セット割(北ガス)を検討するとメリットが大きくなります。

2. オール電化住宅は専用プランを最優先で検討

オール電化住宅は、給湯も暖房もすべて電気で賄うため、電気使用量が非常に多くなります。そのため、夜間電力の割引など、オール電化の特性に合わせた専用プランを選ぶことが絶対条件です。

多くの新電力はオール電化向けプランを提供していないか、していても割引率が低い場合があります。まずは北海道電力の「e-タイム3プラス」を基準とし、他の新電力のオール電化プランと比較検討するのが最も確実な方法です。焦って新電力に乗り換えた結果、かえって電気代が高くなってしまったというケースも少なくないので注意しましょう。

3. 「電気+灯油」のトータルコストで判断する

道民にとって、冬の暖房は電気だけではありません。灯油ストーブやFF式暖房機を併用している家庭も非常に多いはずです。私の家もそうですが、冬の光熱費は「電気代+灯油代」で考える必要があります。

電力会社によっては、灯油とのセット契約で割引が適用される場合があります。代表的なのが「北海道ガス」です。電気はA社、灯油はB社と別々に契約するよりも、セットにすることでトータルの光熱費が安くなる可能性があります。ご自身の灯油の使用量も考慮して、シミュレーションしてみましょう。

4. 料金体系を理解する(固定単価 vs 市場連動)

前述の通り、料金プランには大きく分けて「固定単価プラン」「市場連動型プラン」があります。

メリットデメリットこんな人におすすめ
固定単価料金が安定しており、家計管理しやすい市場価格が下がっても料金は変わらない安定志向、ファミリー、電気代を気にせず使いたい人
市場連動市場価格が安い時は電気代が大幅に安くなる市場価格が高騰すると電気代が青天井になる節約意識が高い、リスクを取れる、日中の電気使用を調整できる人

どちらが良い悪いではなく、ご自身のライフスタイルとリスク許容度に合ったプランを選ぶことが、後悔しないための鍵となります。

5. キャンペーンや特典だけで選ばない

「乗り換えで20,000円キャッシュバック!」といった魅力的なキャンペーンは、確かに心惹かれます。しかし、キャンペーンの割引額に目を奪われて、月々の料金プランが割高な会社を選んでしまっては本末転倒です。

キャンペーンはあくまで一時的なものです。大切なのは、1年後、2年後も継続してお得であり続けるかという視点です。必ず、キャンペーン特典を抜いた純粋な電気料金で、年間どのくらいのコストになるかを比較検討するようにしましょう。

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なぜ北海道の電気代はこんなに高い?3つの理由を解説

なぜ北海道の電気代はこんなに高い?3つの理由を解説

多くの道民が抱く「なぜ北海道の電気代は高いのか?」という疑問。その背景には、北海道ならではの3つの理由があります。

  1. 厳しい気候と高い暖房需要: 言うまでもなく、北海道の冬は長く厳しいです。必然的に暖房の使用期間が長くなり、電気や灯油などのエネルギー消費量が多くなります。これが、光熱費全体を押し上げる最大の要因です。
  2. 火力発電への依存と燃料費: 北海道の電力は、石炭などを燃料とする火力発電に大きく依存しています。そのため、ウクライナ情勢や円安などで燃料の輸入価格が高騰すると、それが「燃料費調整額」として電気料金に直接反映されやすい構造になっています。2022年以降の電気代高騰は、これが主な原因です。
  3. 広大な土地と送電コスト: 北海道は広大な面積に人口が分散しており、隅々まで電気を届けるための送電網の維持・管理にコストがかかります。このコストも、託送料金として私たちの電気料金に上乗せされています。

これらの複合的な要因により、北海道の電気料金は全国的に見ても高い水準にあるのです。だからこそ、電力会社を賢く選ぶことが、家計を守る上で非常に重要になります。

要点だけを賢くキャッチ

電力会社の乗り換えは簡単!4ステップ&Q&Aで不安解消

電力会社の乗り換えは簡単!4ステップ&Q&Aで不安解消

「乗り換えって、手続きが面倒くさそう…」「工事とか必要で大変なんじゃない?」そんな心配は一切無用です。電力会社の乗り換えは、驚くほど簡単に行えます。

乗り換え手続きの簡単4ステップ

STEP
準備するもの
北海道電力 検針票
画像:https://biz.kddi.com/service/au-electricity/application/hokkaido-meter/

現在の電力会社の「電気ご使用量のお知らせ(検針票)」を手元に用意します。ここに記載されている「お客様番号」「供給地点特定番号」が必要になります。

STEP
シミュレーション
北海道電力 シミュレーション

乗り換えたい電力会社の公式サイトで、料金シミュレーションを行います。検針票の情報を入力すれば、どれくらい安くなるかが一目でわかります。

STEP
お申込み

シミュレーション結果に納得したら、そのままウェブサイトで申し込みます。手続きは5分~10分程度で完了します。現在の電力会社への解約連絡は、新しい電力会社が代行してくれるので不要です。

STEP
スマートメーター交換(必要な場合のみ)
スマートメーターの設置(未設置の場合)

自宅のメーターが旧式の場合、電力会社が無料でスマートメーターに交換してくれます。基本的には立ち会い不要で、短時間の停電で完了します。

たったこれだけで、翌月か翌々月から新しい電力会社に切り替わります。

要点だけを賢くキャッチ

北海道の電力会社(新電力)に関するよくある質問(Q&A)

北海道の電力会社(新電力)に関するよくある質問(Q&A)

賃貸マンションやアパートでも乗り換えできる?

はい、できます。電力会社との契約は個人で行うものなので、大家さんや管理会社の許可は基本的に不要です。

乗り換えたら電気が不安定になったり、停電しやすくなったりしない?

いいえ、全くありません。どの電力会社を選んでも、電気はこれまでと同じ北海道電力の送配電網を使って送られてくるため、電気の品質や安定性は全く変わりません。

契約した新電力会社が倒産したら、電気が止まるの?

ご安心ください。万が一契約した会社が倒産しても、「最終保障供給」という制度により、北海道電力が電気の供給を継続します。電気が突然止まることは絶対にありません。

解約金や違約金はかかる?

以前は多くの会社で設定されていましたが、現在は解約金が0円の会社がほとんどです。ただし、一部のキャンペーンでは「1年以内の解約は違約金が発生」などの条件がある場合もあるため、契約前によく確認しましょう。

まとめ:最適な電力会社選びで、賢く快適な北海道ライフを

まとめ:最適な電力会社選びで、賢く快適な北海道ライフを

北海道の厳しい冬を乗り切るための電力会社選びは、単に料金の安さだけで決めるべきではありません。ご自身のライフスタイルや電気の使い方をしっかりと把握し、「料金の安定性」と「プランとの相性」を総合的に判断することが、後悔しないための最も重要なポイントです。

  • 安定志向のファミリーなら、使用量が多いほどお得になるオクトパスエナジー
  • とにかく固定費を抑えたい一人暮らしなら、シンプルに安いシン・エナジー
  • オール電化住宅にお住まいなら、まずは北海道電力の専用プランを。
  • リスクを理解した上で節約を追求するならLooopでんきも選択肢の一つです。

この記事でご紹介した情報を参考に、まずは気になる電力会社の公式サイトで料金シミュレーションを試してみてください。お手元に「検針票」を一枚用意するだけで、あなたの家庭がどれだけ節約できるか、具体的な数字が見えてくるはずです。正しい知識で電力会社を選び、光熱費の心配から解放された、快適で暖かい毎日を送りましょう。

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